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February 12, 2005

ストロングホールド

僕にとって初の PC ゲームとなったストロングホールドは、中世のヨーロッパを舞台にしたリアルタイムストラテジー(RTS)です。いままで僕は PC ゲームに二の足を踏んでいて、同ジャンルのベストセラーであるエイジオブエンパイアですら結局は購入するまでに行かなかったのですが、このストロングホールドは、やはり高い潜在的な面白さを持つゆえにとうとう僕の初 PC ゲームとなったのでありました。

日本語で「城塞」を意味する「ストロングホールド」は言うまでもなく築城から始まります。そしてこのゲームの大きな特徴である「専守」が他の RTS とは一味違う大きな個性を生み出しています。この特徴は同ジャンルのベストセラー「エイジオブエンパイア」(AoE)と比較することで良くわかります。

まず、AoE はどちらかというと「攻撃」に優位性のあるコンセプトだと思えます。序盤の内政崩しを目的とするラッシュという言葉があるように、序盤からラッシュを図りつつ、相手のラッシュを防ぐという、息をつく間もない激しい競争が繰り広げられます。僕みたいに「美しく不動な千年帝国を築き上げるぞ」みたいな悠長な奴は開始5分で淘汰されます。

しかし、このストロングホールドは大きく違います。何よりその主体は「防御」にあるのです。というのも、ストロングホールドにおいて内政はとても大きな比重を持っています。例えば、AoE では得た食料で住民を作成しますが、ストロングホールドでは集まってくる住民を食料で継続的に養わなければならないのです。しかも楽に養える程度ではなく、住民はかなりシビアに食糧を消費します。よって、食糧の配給を半分にするのとの工夫も必要なのですが、これは人望の低下という副作用ももたらします。人望が低下すると住民が城から出て行ってしまうので、酒や宗教で人望の低下を防いだりする必要が出てくるのです。また、兵士を雇用するにも、必要となる武具が事前に内政によって生産され武器庫に保管されていなければ、雇うことができません。つまり、内政における人と物資の循環に、高い重点を置いているんです。

そして、何より内政に従事している労働者は操作する必要がありません。これがいい。例えばパン職人なら、貯蔵庫に小麦を取りに行き、パン屋でこねて焼き、そして出来上がったパンを食糧庫に保管します。このルーチンを自動的に繰り返します。操作するユニットは兵士のみ。箱庭系が好きな人はマッタリと内政を眺めているだけでも楽しいはずです。

あともうひとつ意外だったのが音楽のクオリティ。攻城戦もクライマックスというときに流れる迫力あるオペラや、内政時に流れるカントリーなメロディ。敵に圧され万事休すかというときにはなんとも悲壮感漂う BGM が流れます(汗)。また、人と人が殺しあう愚かさを彷彿とさせる悲しげな旋律など、正直なところ音楽にここまで惹かれるとは思いませんでした。

また、全体的にロードオブザリングに似た雰囲気がありますね。LotR の世界観に模すためのパッチもあるようですし、ミナスティリスやオスギリアス等、多数の城や街を模したミッションマップが、インターネット上でたくさんダウンロードできます。

ただ、ひとつだけ不満なところは AoE のように AI が無いところです。まあ、防衛がコンセプトとして重きをなしている訳だから最終的に敵の城を陥落させる対 AI 戦というのは要らないと言えば要らないのかもしれませんが若干寂しい感じがします。ちなみに、続編にあたる「ストロングホールドクルセイダー」には AI があります。

まあ、システムやゲーム性に関する詳しいことは、Game Watch のレビューを読んでいただければとても良く分かると思います。

February 12, 2005 | Game

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