いや決して、天稟の才質ではありますまい。その才分を自ら恃んでいる風がない。あの人は、自分の凡質を知っているから、絶えまなく、研こうとしている。人には見えない苦しみをしている。それが何かの時、鏘然と光って出ると、人はすぐ天稟の才能だという。――勉めない人が自らの懶惰をなぐさめてそういうのですよ。
吉川英治『宮本武蔵(八)』講談社 P212 円明の巻 世の潮路
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July 6, 2005
驕慢な天才と凡質を孜々と研く人
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