とある男性が運営するテキストサイトがありました。そのサイトは特別な雰囲気を持っていて、僕は何故か惹きつけられ毎日のように訪れました。ですが、そのサイトで感じた多くの感情は、楽しみやリラックス等とはかけ離れた感情で、反感や嫉妬といった、およそ負の感情が多くを占めていたのです。文章からにじみ出る思想への相容れない反感、自分とは違う生き方に対する嫉妬。しかし僕はついにそのサイトから離れることが出来なかったのです。僕を憂鬱にさせるにもかかわらず、しかし僕を惹きつけるものはなんなのでしょうか?
―――それはただひとつ。自由奔放な表現だったのです。周りを恐れず自ら傷つくことを厭わず、ありのままの自分を最大限表現するということ。彼の思想が僕の嫉妬を買ったのではない。彼の生き方に僕が嫉妬したわけでもない。彼が臆することなく表現している(ように見える)ことに僕は嫉妬していたのです。そこに僕との歴然としたギャップが横たわり、その距離が僕を惹きつけその高みが僕を憂鬱にしたのでした。
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