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November 3, 2005

クルセイダーキングス

クルセイダーキングス

"Deus Vult”

「神の御心のままに」というこのスローガンのもと、西欧諸国の十字軍は聖地奪還を目指しました。そんな十字軍時代の雰囲気を感じながら、1452年コンスタンティノープル陥落までの中世を一気に駆け抜けるRTSがクルセイダーキングスです。

どんなゲームかを簡単に説明してしまえば、いわゆる国産の三国志や信長の野望といったような、歴史シミュレーションです。いちおう RTS というジャンルではあるものの、ちょっと例外的な位置づけにあるような気がします。しかし、一言で歴史シミュレーションといても、三国志や信長の野望などと似たようなものかといったら、これは大きく語弊があります。

というのも、当たり前のことですが、まず舞台が中世のヨーロッパです。中世のヨーロッパでは封建制度と教会、そしてイスラム教国の存在が文化に大きく影響していました。この影響がシステムとして国産の歴史シミュレーションと大きく違うわけです。

まず、封建制度について。このゲームでは好き勝手に戦争を行えません。まず、相手に対して称号を請求し、合法的に宣戦布告をする必要があり、そして講和を行うことにより称号と領土を併合します。しかし、これら一連の行動を起こすことは、他のキリスト教国に対して自国の威信と評判を落としめることになります。戦争を行う財力や兵力があったとしても、国家の評判が落ちれば必然的に内乱のリスクを伴うわけです。

次に、教会の存在について。この頃、カトリック教会は国家を超えたイデオロギーを持つ存在でした。キリスト教国同士の戦争ではしばしば第三者の立場として教皇から和平が提案されますし、カトリックに対する背信行為を取れば破門されます。もし、破門されたのが国王ならば国家の分裂は免れ得ないでしょう。

そして、もうひとつ重要な存在がイスラム教国です。ゲーム中では11世紀終盤から12世紀にかけて、十字軍の召集が布告されます。しかし、イスラム諸国は現実同様にかなり手ごわい存在です。聖地の奪還に成功すればそれだけ、キリスト教国に対する評判は高まりますが、遠征を渋っていれば教皇の期待を裏切ることになり、やがて国内が不安定な状況へ進みます。

以上の3つの要素が国産の歴史シミュレーションと大きく異なるところといえるでしょうか。歴史シミュレーションといえば、三国志や信長の野望ぐらいしかプレイしたことのない人には、かなり新鮮に感じると思います。

それともうひとつ特筆すべきなのが、このゲームは家系の存続をメインにおいているところです。国家単位よりは個人単位で豊富な特性が用意されており、親から子、子から孫へという連綿とツリー上に広がる継承の中を、国家が受け継がれていくわけです。

あと付加的な事として、グラフィックははっきり言って地味です。以下で紹介されているレビューのスクリーンショットを見ていただければ分かりますが、美麗なグラフィックとかそういうものはありません。ただし、グラフィックのディティールは十分ですし、BGM もイイので雰囲気はバッチリ醸し出されてますね。

ちなみに、このゲームは日本語版も発売されています。英語版とどちらを買うか迷うかもしれませんが、もし迷うくらいだったら、英語版を買ったほうがイイかもしれません。先ほども言ったようにグラフィックが地味ですので、英語フォントと日本語フォントの質感の違いが、結構雰囲気に大きく影響してきます(以下で紹介するレビューを見比べてみてね)。RPG のような長文は無いので、慣れるまでの間、英和辞典を片手にプレイするのが苦でなければ、英語版のほうがいいかも。

November 3, 2005 | Game

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